2016年4月16日
熊本地震:避難所でのくらしの注意点 掲載しました

【避難所で暮らす人に多く起こりやすい健康問題】

  • 高血圧  避難者も支援者も普段の血圧より上昇しやすい(ストレスの多い生活・不眠・余震・将来への不安など血圧が安定する要素がない)
  • 持病の悪化 高血圧・糖尿病・喘息などいろいろ・・・
  • 不眠   多くの人と同じ空間で、心配を抱えながらで、眠れる環境でない
  • 風邪  多くの人が同じ空間にいて感染しやすい・寒いまたは熱い
  • 膀胱炎 トイレが遠い・汚いなどで排尿を我慢しがちで水分摂取も制限
  • めまい 血圧? 不眠? 過労? で誘発される
  • けが  被災した住宅の片づけによるものがおおい
  • 疲労  片付けによる肉体疲労・将来への不安
  • ストレス 様々な理由が複合
  • 感染症 劣悪な住環境による・食べ物の取り置きによる食中毒など
  • エコノミークラス症候群 水分摂取抑制と運動不足・車中泊からなる

【避難所の状況】

  • 換気・清掃が不十分
  • 物資不足による影響
  • 食事と寝床が同じ空間で行われる
  • 多くの人が使うトイレ(できたらトイレのスリッパは別に!)
  • ライフライン途絶による影響
  • 食生活の変化 塩分過剰・栄養の偏り・便秘
  • 入浴制限 皮膚疾患・不衛生・不快感・
  • プライバシーの欠如
  • 不安・恐怖  地震の場合は余震による恐怖、
  • 人々のストレスが高く環境や空間への不満がありトラブルが発生しやすい

【避難住民の健康維持に関する注意点】

・指定避難所の多くは小中学校で、避難場所は体育館や教室であ

・災害による避難時には、衣食住が同じ場所で行われることになるので、開設時から避難所環境を最善にすることに努める必要がある

(土足にしない、トイレの清潔、ごみ置き場の設置や分別、ペット)

・要援護者が避難所にいる場合には特に配慮が必要

要援護者(要配慮者ともいう)とは・・・高齢者・障害者・子ども・妊産婦・外国人など災害時に情報入手が十分にできないか、避難に支援が必要である人々

・食料や水の配給が十分であるか?摂取栄養素(たんぱく・脂肪・炭水化物・ビタミン・無機質)は十分か?

・感染症が流行っていないか?

・インフルエンザ・ノロウイルス・食中毒・風邪など

・薬がない、具合が悪い人は診療を受けさせる (日赤や災害拠点病院、都道府県病院、各種組織病院、都道府県医師会など多くの医療者が被災地へ入ってくるので、来た時にタイムリーに診療を受ける)

・避難所で過ごすことができない人(要援護者や病人)は、福祉避難所や病院への移送を早期に検討する

・在宅酸素療法患者や透析患者は早急に移送!

【必要となるケアや保健指導】

  • 疾病や外傷・症状への適切なケア
  • 健康管理(血圧・脈拍・呼吸・熱・衣服調整・)
  • 服薬管理 慢性疾患患者は特に薬の内容・量・残りのチェック
  • 感染予防ケア(うがいや手洗いの励行を指導・感染に対する正しい知識について被災者や医療者・支援者に教育)
  • 室温管理(冷暖房・扇風機)
  • 清潔ケア
  • あるもので工夫  柔軟な対応
  • 環境整備(住空間・トイレ・ごみ処理・掃除) ほこり予防のためできるだけ掃除機を!使用した雑巾やモップの衛生保持
  • 食品衛生管理(内容・量・食品期限を厳守し、食中毒を予防する)

コメント(2件)

  • 介護福祉士K

    この様な措置が取れれば良いでしょうね。
    しかし現実を見て下さい。
    各避難所の現実を。
    南阿蘇村の避難所では看護師ニ名、介護士五名でご高齢の方々や健康に影響を受けられている方々を診ていらっしゃいます。
    マンパワーが足りず疲弊されています。
    トイレ等もライフラインの崩壊により衛生が保てません。
    あなたが今、被災地の避難所に身を置かれていたとしたら、この記事と同じ事を書けますか?
    あなたの記事は間違ってはいませんが「理想論」です。
    違う、と仰るのなら、被災地へ行って下さい。
    避難所へ行って下さい。

    これが避難所の現実です。
    http://www.nishinippon.co.jp/nnp/shelter_kumamoto/

    • 神崎初美

      おはようございます。困難に遭われている中、不快な思いをさせてしまってごめんなさい。
      私自身も、阪神淡路の体験から能登半島沖地震、新潟中越沖地震、佐用水害支援、東日本大震災への早期に支援に入っています。これまでも同じ境遇にある方々にたくさんお会いしてきました。
      この記事は主にこれから災害支援ナースとして支援に入る人たちに向けての記事でもあります。災害支援の知識がどれくらいあるかわからないナースも支援に入るようになるので知識がないと被災されている方々のお世話をする時に困るしご迷惑もかけます。ナースたちに少しでも多くの人の健康状態を確認し異常を早期発見してもらうためでもあります。
      いま居住されている状況は困難な状況かと思いますが、水・食料がもうすぐ入ってきます。医療チームもはいってきます。私たち看護職も避難所のなかに常駐するようになります。いまとてもつらい時期だと思います。いままだわたしたちも支援のアクセスが難しく、入る方法を検討中です。苦難なかで現状をお知らせいただきありがとうございます。貴重な発信なのでいろいろなところにこの生の声を届けて訴えていきたいと思います。そして、どうぞこの記事が存在することをお許しください。

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  • 兵庫県立大学 大学院 看護学研究科