2006年5月8日
災害(地震)への「備え」能力を診断してみませんか?

わたしのやっている仕事のひとつに「災害看護」の研究があります。

この研究は文部科学省のCOE(Center of Exellence)研究として我が校が「ユビキタス社会における災害看護拠点の形成」
というテーマで受けている研究です。

この研究の中では、私たちはいろいろな班に分かれて研究しているのですが、私が所属する班ではこのたび「災害(地震)への備えチェックシステム」をWeb上に作成しました。
これは、いまの自分が地震に対してどれだけ備える能力を持っているか?を診断できるものです。
47項目に答えた結果、「備え」能力を判定する点数が出ます。
そしてその点数によって自分が全国や自分の住む町で何番なのかかがわかります。
このシステムは継続的に備え能力がUpしているかどうかをチェックできます。
是非皆さんもやってみてください。

「災害は忘れた頃にやってくる」といいます。しかし、最近では日本列島や世界で地震が頻発しており忘れた頃にとは言えない時代に入ってきています。

そして災害に対する人々の行動は、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ということばがぴったり当てはまりますように、ひどい経験をしても一定の時期を過ぎるとその経験を忘れがちで災害体験からの学習や備え能力を長く生かすことが課題となっています。

また、人の行動には「対岸の火事」といった言葉も当てはまると思います。自分が経験したことでなければ人ごとになってしまいがちです。阪神・淡路大震災では、関東に比べこの30年あまり関西には有感地震が非常に少なかったことが「関西には地震は起こらない」という錯覚を住民に起こさせたのではないか?「備える」ことが不足していた故に地震被害を大きくしたのではないか?とも言われています。

リウマチの皆さんとそのご家族のかたは、災害に関しては特に心配をお持ちだと思います。

逃げ遅れるのではないか?

避難所でうまく過ごせるか? など

心配は尽きないと思います。
「備えておく」ということはその心配を少しだけでも軽減させるでしょう。5月1日のブログのなかで災害時に持って行くもの など掲載していますので参考にしてください。

わたしが親しくさせていただいているリウマチの方から質問を受けました。

「リウマチの人は洋式トイレでないと困るのですが避難所ではどうしたらよいかなあ?」

切実な問題ですよね。
避難所では、きっと仮設トイレやその施設のトイレがありますがきっと和式が多いですよね。そして水が流せる環境でない場合にはそれも使えないかも知れません。

簡易トイレって知っていますか?
私も段ボールで組み立てるたいぷのものを購入しましたが和式タイプでした。確か生協で1500円程度でした。
洋式はないかと探していて
段ボールで組み立てする洋式簡易トイレをネットで見つけました。
耐荷重674kgだそうで座っても大丈夫ですよね。しかし3000円します。優れものそうだけど少し高いなあ。

あと、公園とか駐車場とかでしたら、車のタイヤを組んでそのなかにビニール袋を入れて簡易トイレになるのではないかな?なんて思っています。
でも思っているだけでは災害の備えはできませんので良いものを探し全国に広め実際避難所などに作ってもらえるよう啓蒙していかないといけませんね。

いろいろ安価で便利な簡易トイレがありましたらアイデアを募集します。このブログでも紹介していきますよ。


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