2006年7月14日
災害弱者が避難するには

災害には自然災害や人為災害などいろいろあります。(詳細は5月1日のブログをご覧ください)

どんな災害であるにせよ、リウマチを煩っていると何らかの不自由を抱えているわけですから逃げ遅れる可能性が出てきます。

ではどうしたらよいのでしょう?

災害弱者という言葉があります。

災害弱者とは、災害のために自分自身に危険が迫ったときに、それを察知する能力が不足している、もしくは避難行動が困難な人たちを指します。

具体的にどういう人かを挙げるとその範囲は非常に広いです。

例えば

子どもや高齢者、妊婦さん、病気を持つ人、視聴覚障害のある人、外国人、など当てはまる人々は多いです。

2年前の台風23号の時には、我が校付近を流れる明石川の堤防が決壊し浸水被害がありました。

インタビューさせて頂いたときに、お隣におばあさんが住んで居られるのを知っていたから声をかけて一緒に逃げたと答えてくれた方も居られました。

ご近所の人と顔見知りであることがとても重要です。いざというときに力を合わせられます。

そのためには、日頃の挨拶からはじめましょう

それから、災害が起こりそうなときにはあらゆる情報を入手するようにしましょう。

近頃は各自治体がインターネットのTopページに気象情報を掲載しているところが多いです。それから警報はTVのテロップに流れます。

また、昨年の多くの水害被害により、避難勧告のタイミングの遅れが指摘され、それより前に「避難準備情報」が行政から出されるようになり、早めの行動を促すようになっています。

しかし、避難行動をおこす決断は最終的にはご自身の意志です。よく考え行動できるようなりましょう。

それから、各市町村や自治会レベルにおいて、災害時に援護が必要な人々を事前に把握し、事前に助ける人々を決めておく仕組みをつくるところが増えてきています。

これを緊急時要援護者支援システムといいます。

これをしようと思えば、災害弱者に当たる人々はある程度の個人情報を知らせておく必要が出てきます。それが個人情報保護を重んじる昨今では壁になっているのですが、最近では「個人情報の開示が本人の利益」になる場合は、当事者の意志がなくても必要であると判断する動きも見られます。

災害が起こりそうなときに避難行動の判断材料となるのは、命が最も重要であるということです。どの選択が命を守れるのかを常に考え行動しましょう。


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