著書 事例を通して学ぶ避難所・仮設住宅の看護ケア

事例を通して学ぶ避難所・仮設住宅の看護ケア

黒田裕子・神崎初美 著

支援が必要なのは急性期だけではありません。
被災地では長中期の支援を必要としている人が大勢います!

災害看護というと特殊なイメージをもつ人もいるかもしれませんが、避難所や仮設住宅で行う看護は特別ではなく、自分のもっている基本的な看護の知識・技術を有効に使って行うものです。本書は、著者らの長年の被災地での支援活動から得た経験知を結集してつくりました。被災地に持参し、困ったときの道標にしてください。自分がナイチンゲールになったつもりで、勇気を出して、はじめの第一歩を踏み出しましょう!

第1章 避難所って、どういうところ?
災害医療体制とは
災害派遣ナースとして被災地で活動する前に
避難所の種類
避難所での看護職の役割
避難所での支援の際の気配りのポイント

第2章 事例から学ぶ 避難所・仮設住宅の看護ケア
避難所の環境整備・感染予防・食料不足への対応など、仮設住宅での1人暮らしの高齢者サポート・コミュニティづくりなど、28事例を掲載
Case 1 トイレの状況
Case 2 避難所内での靴の扱い
Case 3 避難所の場所取り
Case 4 食料がない
Case 5 情報が届かない
Case 6 薬の不足
Case 7 かぜ、インフルエンザの流行
Case 8 食中毒が発生した
Case 9 子どもへの対応
Case 10 泣くことができる場所がない
Case 11 杖がないため歩行が困難な人
Case 12 一般避難所で生活している災害時要援護者
Case 13 洗濯がしたい
Case 14 入浴の優先順位
Case 15 避難所住民に取材したがるマスコミ
Case 16 野菜摂取不足によるビタミンの欠乏
Case 17 避難所住民の自立への支援
Case 18 避難所の外に設置されている風呂に入れない人
Case 19 避難所管理者の負担の軽減
Case 20 仮設住宅に関する質問
Case 21 孤独死の予防
Case 22 1人暮らしの高齢者の家の合鍵
Case 23 「早くあの世に逝きたい」と言う被災者
Case 24 料理をしたことがない男性
Case 25 利便性の悪い仮設住宅
Case 26 仮設住宅のコミュニティ強化
Case 27 仮設住宅住民の個人情報
Case 28 仮設住宅での宗教活動

¥1,994

A5 148ページ(判型/ページ数)   2012年7月発行 978-4-8180-1680-4


  • 兵庫県立大学 大学院 看護学研究科