2006年5月15日
進む少子化に思うこと

日本の少子高齢化は急速に進んでいます。

きょうは難しい話になるのですが、最近こういうたぐいのことを考える仕事をしておりまして、私も得意ではないのですが勉強している最中なのです。

2005年の厚生労働省の調査で日本の合計特殊出生率(一生涯で一人の女性が子供を産む数)は1.289と過去最高をさらに更新しました。

合計特殊出生率の意味って・・・

仮に男女比が1対1であり、すべての女性が出産可能年齢以上まで生きるとすると、合計特殊出生率が2であれば人口は横ばいを示し、これを上回れば自然増、下回れば自然減となるはずである。しかし、実際には生まれてくる子供の男女比は男性が若干高いこと、出産可能年齢以下で死亡する女性がいることから、自然増と自然減との境目は2.08(あるいは2.07)とされている(Wikipediaより)そうです。

従って1.289とは非常に低いのです。

因みに

1位 東京都 1.00  低すぎです

2位 京都府 1.15  へエー

3位 奈良県 1.18 関西はなぜか低いねえ

高い順位

1位 沖縄県 1.72 なんとなくわかる。自然が豊かで子作りしやすいのかな?

2位 福島県 1.54 なぜかな?福祉がよいのかな?

3位 鳥取県 1.53 知らなかった・・・

一方、国立社会保障・人口問題研究所の報告では、日本はすでに65歳以上の人口割合が19.5%となっており世界最高の長寿国を維持し続けています。

さらに、昨年人口の減少という現象(つまらんギャグになってしもうた)が起きています。

人口が減る時代が来るなんて私が小さい頃は考えたこともなかったことです。

ということは・・・

若年者が少ない高齢者ばかりの社会になるのです。これは社会システムや経済を相当変えてしまいます。

どうしてこんなことになったのでしょう?

私が思いますには

構造改革による弱肉強食の社会となり終身雇用制が崩壊し所得格差が拡大したことで、子供を育てる余裕のある人が減ったことが要因の一つと思います。

つまり経済的理由です。

また、要因は経済的理由だけでなく

子供を持つということや結婚すると言うことがゴールではない多様な考え方の人々が増えたということもあるでしょう。

結婚しなきゃとか子育てしようというような父性や母性が低下している傾向もあるような気がします。この根拠はまだ無いしよくわかりませんが、自立した若者が減っている傾向はありますよね。

子供が欲しい、でもお金がないから働く必要がある、でも

子供を預ける場所が少ない、看てくれる人がいない、

子供を育てるとお金がかかるからやっぱり控えよう

というようになる人もいるかもしれません。

晩婚化によって最初に子供を産む年齢が上がっているので必然的に生む数も減ります。

それから、最近密かに問題になっているのは、若年者の性の乱れです。

性感染症になったりして不妊が誘発される。もしくはストレスによるうつや適応障害なども不妊の誘因となるかもしれません。

環境ホルモンなども影響しているのではないかと私は思います。(これは推測ですが)

子育てを応援する企業努力が不足していたり、職場のなかに育児休暇や育児に配慮する体制がないところも多いのでは・・・

少子化は大きな問題なので国や自治体もいろいろな施策を講じているのですよね。調べてみて私も知りました。

次世代育成支援対策推進法

子育て世代への家賃優遇措置

子育て支援センター

乳幼児医療費助成制度

など

様々な努力はあるのです。

でもなぜそれでも少子化に歯止めが掛からないのか?

まだ施策を有効に利用できる世の中でないのかなあと思います。

自治体のアピール不足や若者や子育て世代の情報入手の能力が不足しているのかもしれません。

少子化に歯止めをかける方法を探さねばならない時期ですよね、本気で。


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