2006年6月8日
メタボリックシンドローム

きょうは、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)についてお話ししましょう。

いま、大変話題になっている言葉ですが

これは、肥満・高血圧・高血糖・高脂血症などが正常範囲を超えた状態が続き、動脈硬化が進み内臓脂肪が増加した状態を言います。

メタボリックシンドロームとは、生活習慣病と同様の状況ですが、生活習慣病という言葉が使われてちょっと時間がたちましたので、新たな言葉が出てきたのかな?という感があります。

しかし、先日、厚生労働省の「メタボリックシンドローム」の診断基準に根拠が薄く、いたずらにこのことばが国民の不安をあおっていると外国の研究者から指摘され批判も受けましたね。

この日本の基準は、主として大阪大学の研究結果を根拠にしているらしいです

厚生労働省(平成16年国民健康・栄養調査)は

40~74歳男性の5人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)か、その“予備軍”であることを発表しています。

たしかに、診断基準の基になるエビデンス(証拠)が不足していることは否めません。

しかし、街を歩いていても、私が出会う患者さん達も、昔に比べて肥満傾向にあります。

中高年者の脂肪過多と、将来の心筋梗塞や脳梗塞などの危険性との関連は明らかですし、この心筋梗塞や脳梗塞は死や高度の障害に直結する病気だから生活を見直すこと超したことはないのです。

中高年の方々は自分たちで太り気味を自覚することが必要です。既に自覚しているかもしれないひとは「よけいなお世話」といわれるかもしれませんねえ。

世の中は豊かになり人々はグルメになっていていますし、外食産業の工夫も相当なものです。ですが欲のまま食べ続けるとすごいことになりますよね。

自らの健康維持と健康増進の気持ちを少しでも持ちましょう。

わたしは、研究所の事業の一つとして「まちの保健室」という活動をしているのですが

そのなかで地域住民の方々によくおはなししますのは

PPK(ピンピンコロリ)ということばです。

年をとってもずっとピンピン生きて最後に死ぬときはコロッと死にましょう

ということです。

つまり

P ピン

P ピン

K コロリ

なのです。

また次号以降で、ピンピンと生きることが出来る具体的実践についてご紹介しましょう。


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