2006年7月31日
リハビリと診療報酬改定

4月からリハビリの診療報酬が改訂され、今後与える影響について気にされているかたが多いと思います。

これは公的医療保険で受けるリハビリに日数制限が設定されるという改訂です。

従来は、リハビリの日数制限はありませんでした。

4月以降変更になった主な点

  1. 脳卒中や脳血管疾患 180日まで
  2. 骨関節など運動器疾患 150日まで
  3. 呼吸器疾患 90日まで
  4. 循環器心臓疾患 150日まで

です。

このように上限が設定された主な原因は

長期リハビリしていても効果がないまたは改善しないケースがありそれが医療費を高騰化させているということからです。

そこで、効果がないまたは改善しないケースが多い上記の代表的疾患が上げられ上限が設定されてしまったのです。

確かに国の財政困難が切迫している中で、このような方策が出るのもわかる気がしますが

この考え方は、個人差や個人のリハビリ努力は考慮に入れられていない

ことになります。

これではやる気をそぐし、なによりも治る者も治らない状況になりますよね。

こんなことここで書きたくありませんが

○島△雄さんのように、財政にゆとりがあるほんの一握りのひとが自費でリハビリし社会復帰できるという構図を作り上げていく気がします。

考えられる対策としては

もう少し個人の変化や状況をアセスメント(評価)できる仕組みを作って行くことが必要です。これには研究や調査が続けらツールを作成することが必要です。

それから訪問看護や在宅ケアで安価にリハビリが受けられる仕組み作っていくことが必要です。これには、市町村の援助があったり民間が安く提供してくれるなどの工夫があればよいのですが・・・

病気になって急性期の間にいかに効果的なリハビリを行うか!はとても大事なことです。

これは予後の善し悪しに深く関わっています。

しかしその後継続してリハビリを受けること、それから本人のやる気を維持すること・そがないこと が次に必要です。


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