2007年7月24日
地震にあったら? 新潟中越沖地震の被災地からの報告

暑りお天気の日が増えてきましたね。そろそろ梅雨明け宣言でしょうか?

この度、地震被害に遭われた皆様、お見舞い申し上げます。

さぞかし恐ろしい思いをされ、いまなお不自由な暮らしをされている事と思います。

実は私も7月18日から21日まで地震被災地の避難所や保健所で看護ボランティアをして参りましたので今日は見たこと体験したことを書かせて頂こうと思います。

まず、わたしは報道陣のかたがたの対応に対して一言申し上げたいことがあります。

いまあちこちで報道されている物資の状況や避難所の様子などは2日ほど前の状況が遅れてテレビや新聞で報告されており、しかも一部の現実があたかも全体の現実のように放映されています。被災地の状況は刻々と変化しますし、差も違いもあります。そこで働く人々も全力で復旧に励んでいます。「・・・ができていない」とか「・・・の状況にある」と報道されることで現地のケア提供者や被災者をどれだけ傷つけていることかと思います。

報道することで、被災地が改善することなら歓迎なのですがどこにもプラスにならない報道はしないようにしてほしいですね。

この度の新潟の地震は3年前の地震を経験した上でのことでその間にも台風や水害、雪害被害に見舞われ現地の方々は「またか、なぜ私たちばかり・・・」とうちひしがれています。

ですからその被災者の気持ち、被災地でがんばるケア提供者の気持ちになり報道して頂きたいと思います。

私自身も新聞社の方に取材され、詳細に話した言葉を非常に短縮されて(中身を省略されて)記述されてしまいました。意味やニュアンスが伝わらなくなくなりますよね。メディアは怖いです。

さて不満はここまでとして・・・

わたしが避難所に到着した午後に電気は復旧したのですが、水は使えませんでした。水が使えない不便さを痛感し日常がどれだけありがたいことかとおもいました。

被災地では昼間は家の片づけに忙しく、心労が重なっていることや度重なる余震もあり、皆さん通常より血圧が高い方がとても多い状況でした。

避難所では、トイレが気になるから、トイレに行きたくないからと水分摂取を控える人が多く、それは脱水や熱中症、エコノミークラス症候群を誘発するため何度も説明し、水分摂取を促していました。

でも医療体制は整っていましたよ。調子が悪ければすぐ受診できる体制も早期からあり、医療チームが毎日どの避難所にも数時間滞在してくれていました。われわれ看護職(保健師・看護師)も泊まり込みで駐在していますので夜でも安心です。

リウマチの皆さんはもし自分が被災したら・・・と思っていらっしゃると思いますが、避難所で過ごせないと思ったら次の方法があります。無理せず遠慮無く医療者に相談もできます。度重なる多くの災害で対応は学習されつつあることも多いです。

お薬の名前と服用状況(朝何錠とか・・・)は自分で紙に控えておいて下さいね。最悪の場合、逃げるときに薬を持ち出せなかったとしても内容がわかればできるだけすぐ処方してもらえますから。

でもやはり非常持ち出し物品は、玄関のすぐ持ち出しやすいところにおいておきましょう。持てる重さでよいですから。

災害備え度もチェックしてみましょう。一度やったことのある人ももう一度!


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