2009年9月2日
末期がんの義父を看取って

こんにちは、おひさしぶりです。

長い間、このブログをお休みしておりましたが私自身いろいろな変化がありました。

実は、食道がんで2年間闘病しておりました同居の義父が1か月前に亡くなりました。

末期は自宅で過ごし自宅で家族みんなで看取ることができました。わたしはこの体験を通して、現在の緩和ケア、在宅ケア、訪問看護、がん患者の自己決定、家族の看護・介護負担などいろいろなことを学びました。

こんなこともありました。在宅ケアしてくれる医院の情報を探し、こちらの医院を選択したら!と勧めたのですが義父は自分で調べた医院がよくて、その意思を尊重し選択したら痛みのコントロールがずっとできなくてたいへんなことになりました。けっきょくわたしの勧めた医院に変更しましたが、尊重することも必要だったのでこのプロセスは避けられなかったのですが、納得してもらえたもっとよい方法はあったのかなあともおもっています。

あと数週間っていうくらい悪くなってから義父は2回復活したのですが、それを通じて私が感じた体験です。

患者さんは、たとえ意識が悪くなっても耳だけはよく聞こえている」 ということは自分がICUCCUのNsだったときから自覚していたはずなのですが、このたび、そのことを身をもって感じました。

義父は一旦、意識が回復し私とコミュニケーションができるほどになりましたので聞いてみました。「悪くなっている間も耳は聞こえていた?」って

うん、全部きこえていたよ」って答えが返ってきたときは、何も悪口は言っていませんでしたけどとっても驚きましたね。本当なんですね、聞こえているっていうのは。

医療従事者の人、ご家族の人は気をつけましょうね。

義父の看護を通して、自分自身が看護職でよかったなあとも思いました。少なくとも家族には感謝されました!


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