2010年12月7日
RAの寛解について 学会に参加して聞いてきました

RAの寛解って夢ではなくなってきましたね!

生物学的製剤、抗リウマチ薬との併用 など最近のリウマチ治療は劇的に変化しています。

結構、看護師にもこの劇的な変化(パラダイムシフト)を知らない人が多くて、いろんな人に説明して回っています!

患者やご家族の皆さんも、寛解に希望をつなぐことができるようになってきました。

寛解ってどうやって判断するの?

実は、寛解の基準も30年ぶりに改定されたんですって。

これまで1981年に米国リウマチ学会が作った6つの基準に従ってきたのですがこれでは炎症反応の評価が必要だし、基準も厳しすぎるということで

米国リウマチ学会と欧州リウマチ学会の共同作成で新寛解基準ができました。

CDAI(シーダイ と読む)≦2.8

腫脹関節数(0-28)+圧痛関節数(0-28)+患者疾患活動性全般評価(VASで0-10cm)+医師による疾患活動性全般評価(VASで0-10cm)

で計算します。簡単に計算できるのもよいね。これが2.8以下になるのを目指す。

寛解してきたら薬は止めていいの?



これについて今回の日本臨床リウマチ学会では、「良くなっても治療をやめないで!」って言っておられた先生がいました。この先生の経験では、薬をやめたら1年以内に再炎症が起こる人が9割だそうです

でも、薬をやめても良いという治療方針を支持する先生もいるらしい。

まだエビデンス(証拠)が十分でないので今後の研究推移をみとどけないといけませんが、はっきり決着がつかないうちは

わたしは、この先生のお話を聞く限り薬は継続しておいた方が良さそうに思います。

この先生は、「リウマチはしつこい病気と考えて、寛解後も半年、一年ごとでも検査を受けにくるように!」と言っておられました。それから「腫れたら翌日すぐに病院受診するように!」ともいっていました。「指先の腫れで見つかることもあるからとにかくすぐに来るように!」ということです。

 

 

 

 

 


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