2006年6月12日
動脈硬化を予防する

昨日、私の大学では、欅(けやき)祭りという学校祭がありました。うちの研究所(地域ケア開発研究所)でもいろいろな催し物をしました。

わたしたちが毎月行っている「まちの保健室」も実施し、大盛況で部屋に入れないくらいの人々が来てくださいました。

「まちの保健室」に関連して・・・

6月8日のブログで、PPK(ピンピンコロリ)のお話をしましたね。

きょうは、PPKを維持するコツの一つとして動脈硬化の予防に関してお話ししましょう。

わたしの研究所では、毎月開催している「まちの保健室」で動脈硬化度を測定しています。

動脈硬化とは:

血管壁にコレステロールが蓄積され内腔が狭くなり血液が通りにくくなり血がよどんでくると詰まりやすくなります。また高血圧の状態が続くと血管壁が硬くなります。

このようにして動脈硬化は進んでいきます。これは年をとるにつれて通常でも起こるのです。つまり加齢による現象でもあります。

しかし、高コレステロール血症や高血圧症の状態の人は普通の人に比べて血管の老化が早く危険な病気(心筋梗塞や脳内出血・脳梗塞など)になりやすいといえます

高脂血症・高血圧・糖尿病がメタボリックシンドロームの誘因となることで最近注目を浴びていますが、

この前段階には多くの場合、肥満があります。肥満になると血糖を下げる作用を持つインスリンがうまく働かなくなったり、肥満を抑える善玉アディポサイトカインが減少する(反対に悪玉は増える)のです。この結果、動脈硬化を促進させてしまうのです。

ですから体脂肪率が正常範囲を超えている方は、すくなくともいまの体重から2~3kg痩せてみましょう。そうすればずいぶん動脈硬化予防にも影響がありそうです。

実行の難しいことは、はじめても長続きできませんので行えそうなことを実行するようにしてみましょう

体重を2~3kg減らすには、

いまままで食べ過ぎの自覚のある人は・・・少し食べるのを減らしましょう

寝る前の3時間の食事は避けましょう

朝晩の有酸素運動が効果的です。有酸素運動といえば大げさですので

テレビを見ながらでよいのでストレッチ体操をやってみましょう。

はじめは5種類5分からはじめ慣れてきたら10種類10分くらいしましょう。

これは朝晩必ず、今後ずっと行えるものにしましょう。

無理のないことを継続させて習慣にしてしまいましょう

若い人で「まだまだ大丈夫」と思っている人もいまのうちから習慣にしないと

年をとって習慣を変えることはとても困難

なものなのです。

先のことと思わないでくださいね!


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