2006年5月22日
闘病記文庫について
最近、闘病記を収集した「闘病記文庫」コーナーを設ける図書館が増え始めているのをご存じですか?私も最近知ったのです。
病気を持つ人やそのご家族が、インターネットをはじめ様々なHpをネットサーフィンするのは「自分と同じ」気持ちの人や境遇にある人たちを見つけたい思いが強いからだと思います。
闘病記も同様でしょう。他の人が病気とどう向き合っているのかやどう生きておられるのか知りたいし、共感したり、安心したりしたいものだと思います。
しかし、そういう闘病記は書店や図書館に行って見つけたいときには見つからないものです。
このような闘病記からは、
- ご家族や患者さん自身が「病気を持ちながらどう生きたらよいか」を学ぶことができる
- 医療従事者が、研修会や教育現場で患者さん達の心理について学ぶための教材にすることができる
など様々学ぶことができます。
このような闘病記をいま、病院内の図書館に設置される動きができてきています。
書店にも見かけますが、もっと書店や市内の図書館にこのようなコーナーを多く設けて欲しいと思います。
図書館では地域住民からの本の寄贈も多いと思うので、図書館側も「闘病記コーナーを設けますので寄贈してください」とキャンペーンをして欲しいですね。
私が調べたところではいまある「闘病記文庫」は
- 大阪厚生年金病院(大阪市福島区)の「ラヴェンダー」という患者情報室(病院別館1階)
- 東京都立中央図書館(東京都港区)4階 1000冊ほどあるそうです
- 愛媛大学図書館 医学部分館
また、 「健康情報棚プロジェクト」という民間の研究グループ(司書さんや研究者ら30人 が設立されました)が2004年8月に設立され、各地の図書館に「闘病記文庫」を寄贈して開設運動を進めておられるようです。
病気になられた方なら家庭に一冊は購入した闘病記をお持ちではないかと思います。
ご自身で闘病の記録を書かれても良いのではないかと思います。
もうすでにHp上などで示してくださっている方々はどうぞ継続して貰いたいです。
そのような体験を読ませて貰えると医療従事者である私などはとても「学び」になります。
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