2006年10月20日
ステロイド剤使用で注意すること

リウマチの皆さんのうち多くのひとがステロイド剤を使用されていると思います。ステロイド剤とは、副腎皮質ホルモン剤のことをいいます。

ステロイド剤は非常に良い薬なのですが、使い方を間違えると怖いお薬です。ですからきょうは、このステロイド剤を使用する上で知っておいて欲しいことを書きますね。

ステロイド(副腎皮質ホルモン)とは、名前の通り副腎という腎臓の上にある臓器の皮質という部分から放出されるホルモンなのです。

これには炎症を抑え、免疫を抑制する働きがあるのです。上手に使えば本当に助かる薬なのですが、この薬の使い方はとっても難しいというのも事実です。

ですから皆さんはこの薬に対する正しい理解をすることが大切ですし、医師がこの薬をどのようにあなたに調節して使っているのかも把握することが必要だと思います。

ご自分のからだですから関心を持ってくださいね。

 1.ステロイド剤は、根治的治療をするためのお薬ではなく、あなたの病気を調節(コントロール)するために使用します。このことを知っておいてくださいね。

 2.医師の指示で飲む量を調節するよう言われている人以外は、自分の判断で減らしたり飲まなかったりしてはいけません

 ステロイド剤の服薬量の調節は本当にデリケートに慎重にされているのです。勝手に判断することは危険であるだけでなく悪化を招くことがあります。

 3.治療の中でステロイドを減量しはじめるということは、治療を減らしているということですので、体調管理に気をつけ無理をしない生活をこころがけましょう。

 ストレスのかかる精神状態や旅行など肉体的に負担を増やすことなどは避けましょう。

  減量し始めると疾患の活動性が増し、体調が悪くなる可能性がありますので、その可能性について必ず医師に説明してもらいどんな状態なら再受診した方がよいか聞いておきましょう。

  こういう説明をめんどうくさがる医師は本気で良い治療を施すことを考えてくれていない医師ですからね。要チェック!です。

 医師と患者の関係は対等でないと感じる人が多いと思いますが、そういう考え方をなるべくしないようにしましょう。だって自分の身体なんですし、医師はきちんと身体を診る事が仕事なのですから遠慮無く言わないと相手には伝わりません。

 うまく医師に意見を言う・頼む・お願いするということができるようになりましょう。

これは普段の人間関係でもいえることですよね。

 


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